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2025.11.4
チャットボット実践編 シナリオ作成の3ステップ
お客様を迷わせない!解決率が上がる対話デザインの秘訣
シナリオ作成の3ステップ 画像
これまでの記事では、チャットボットの基礎や、導入・運用に関する情報をお伝えしてきました。

しかし、実際の導入後、KPI 指標を確認したときに、
「シナリオの途中で離脱してしまうお客様が多い」
「解決率が思うように上がらない」
…といった問題に悩まされる担当者もいらっしゃるかもしれません。実際、これはチャットボット導入の中で多く聞く課題です。

チャットボットの成功は、ただ高性能なシステムというだけではなく、 「いかにお客様にとって使いやすいか」という点が最も重要です。

そこで今回は、チャットボットの性能を最大限まで引き出すための ユーザーを確実に目的まで導くシナリオ設計について、具体的なノウハウを3つのステップで解説します。
Step1.「会話の入り口」を設計する
お客様がチャットボットを開いた瞬間からスムーズに会話に入れるよう、第一印象とメニュー構成を工夫します。
人間同士のコミュニケーション同様、会話が続くかどうかは第一印象に大きく左右されるため、 これは実務担当者がまず取り組むべき最初のステップとなるでしょう。
選択肢の「広さ」と「深さ」を最適化する
シナリオ型チャットボット(ルールベース)では、選択肢の提示が基本です。
  • 深さのルール(階層)
    お客様が目的の情報にたどり着くまでのクリックを 3〜4 回以内に抑えましょう。
    階層が深くなるほど「今どこにいるのか」が分かりにくくなったり「面倒」と思われたりなどして、 お客様はすぐに離脱してしまいます。
  • 広さのルール(選択肢の数)
    一度に提示するメニューは 5〜7 個程度に絞り込みます。
    多すぎると「どれを選べばいいか分からない」と選ぶのを諦めてしまいます。
    それ以上ある場合は、「アカウントについて」や「よくある質問」のようにグループ化して整理しましょう。
Step1 画像
深くし過ぎず、広くなり過ぎないよう気を付けながら、ユーザーにストレスを与えない最適な構造を目指しましょう。
「専門用語」ではなく「お客様の言葉」で
FAQ や社内マニュアルの言葉をそのままメニューに使うのは避けましょう。
普段その言葉を常用する自分たちから見てわかりやすくとも、 老若男女さまざまな職業・環境を想定されるお客様にとっては分かりづらい表現であるかもしれません。
  • 問い合わせログを分析する
    既存の電話やメールの問い合わせ履歴から、 お客様が実際に使っている言葉(例:「退会したい」「やめたい」「アカウント削除」など)を抽出し、 メニュー名やキーワードに採用します。
  • 「サービスの分類」より「ユーザーの悩み」
    メニューを「商品仕様」「規約関連」といった企業視点の分類ではなく、 「使い方がわからない」「サイズ交換をしたい」といったお客様の具体的な悩みを起点に構成しましょう。
どのような方が利用するかわからない以上、「誰が見てもわかりやすく」が重要になります。
Step2. 離脱を防ぎ、確実に「解決」へ導くコツ
会話の途中で道に迷ったり、求めている情報がないと感じたりしたときに、お客様は会話を諦めてしまいます。 詰まった時にはいかにスムーズに次の行動へ移してもらうかが重要です。
どの会話からも「逃げ道」を確保する
シナリオ設計で最も重要なのは、会話の「行き止まり(デッドエンド)」をなくすことです。
  • トップメニューへの復帰
    どの質問の回答後にも、必ず「トップメニューへ戻る」または「他の質問を探す」といった選択肢を用意し、 ユーザーがいつでも会話を仕切り直せるようにします。
  • 解決しなかった場合の「最終手段」
    お客様が自己解決できない場合のために、「オペレーターに相談する」という選択肢を明確に提示します。
    特に複雑な相談やイレギュラーなケースでは、人のサポートが必要になります。
Step2 画像
ユーザーが迷わない「トーン&マナー」の統一
ボットの言葉遣い(トーン&マナー)は、顧客体験に大きく影響します。
  • 口調の設計
    自社のブランドイメージ(例:親しみやすい、堅実で信頼感がある など)に合わせ、 ボットの一人称や敬語レベルを統一します。
    曖昧な表現や、専門用語の多用は避けましょう。
  • 簡潔で行動を促す文章
    一つの回答で長文になりすぎないよう、情報は箇条書きや短文で簡潔にまとめます。
    最後に「〇〇の場合はこちらをクリックしてください」など、具体的な次の行動を示すことが、ユーザーをゴールへ導く鍵です。
お客様に「雑に対応されている」「時間を浪費させられている」と思わせないよう、丁寧で簡潔な文体が望ましいです。
Step3. 運用を通してシナリオを「強く」していく仕組み
以前の記事でもふれたように、チャットボットのシナリオは一度作って終わりではありません。
実際に運用を開始し、ログを分析することで、初めてお客様の真のニーズが見えてきます。 この改善サイクルを回すことが、解決率向上(KPI の達成)に直結します。
ログから「離脱ポイント」と「未回答質問」を特定する
前記事で解説した KPI(解決率、応答率など)と合わせて、以下のログ分析を定期的に行います。
  • 離脱ポイントの特定
    お客様が会話を途中でやめてしまった場所(フローチャートのどの部分で会話が終了したか)を特定し、 その直前の回答や質問文を見直します。
  • 未回答質問の分類
    ボットが「わかりません」と返した質問をリストアップし、以下のいずれに該当するかを分類します。
    • シナリオ不足:単に回答がない
    • キーワード不足:お客様の言葉を認識できていない
    • イレギュラーな質問:有人対応に切り替えるべき複雑な内容
Step3 画像
PDCAを回しやすい「管理体制」を整える
シナリオの更新や修正作業が担当者の負担にならないよう、管理の容易さも成功の重要な要素です。

重要なのは、継続です。 ログ分析の結果をもとにシナリオを改善し、 数週間後にKPIの変化を確認するというサイクルを仕組み化することで、ボットは常に成長し、 お客様にとってより便利なサポート窓口になっていくでしょう。
*PDCAとは...業務改善や品質管理の分野で用いられる継続的な改善のための管理サイクル。 P(Plan:計画)D(Do:実行)C(Check:評価)A(Act:改善)からなる。
まとめ
弊社の提供するハイブリッド型チャットボット「ADIAS Chat」は、導入・運用にコーディングが不要。視覚的にわかりやすいGUIで誰でも簡単にシナリオ作成・編集が可能です。

ADIAS Chatは
「自動対応(チャットボット)」と
「有人対応(有人チャット)」の
両方の機能を兼ね備えた
ハイブリッド型Webチャットです。
問い合わせ内容に応じて
機能を切り替えることが可能です。

チャットボット
有人対応
ハイブリッド対応を実現

基本的な問い合わせを
チャットボットが自動処理するため、
オペレーターは専門的な対応に集中でき、
業務効率とコスト削減が期待できます。
チャットボットから有人対応への
シームレスな切り替えが可能。
低価格で柔軟なサポートが実現します。

製品資料のサムネイル
ADIAS Chat製品紹介から
活用事例まで、
全4種の資料をご用意しております。

どなたでも無料
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貴社のご要望にあった最適なプランをご提案いたします。
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会社概要
社名 : ファイン・インテリジェンス・グループ株式会社(Fine Intelligence Group Inc.)
本社所在地 : 〒103-0015 東京都中央区日本橋箱崎町3‐14アライズビル4F
代表取締役 : 藤田久男
設立 : 2000年6月1日
ホームページ : https://www.fig.co.jp/
社名 : ファイン・インテリジェンス・グループ株式会社(Fine Intelligence Group Inc.)
本社所在地 : 〒103-0015 東京都中央区日本橋箱崎町3‐14アライズビル4F
代表取締役 : 藤田久男
設立 : 2000年6月1日
ホームページ : https://www.fig.co.jp/